ハンドバッグを販売している小売店には専門店や百貨店などがあります。本書ではハンドバッグの専門店や百貨店など大型店のハンドバッグ売場がMDを組み立てるとき、どのようなことをするべきかを紹介しています。ターゲットのお客様が欲しい品揃えを実現するために、どのような商品分類が良いのか、どのようなプランを作成したら良いのか、どのようなデータを収集するべきなのか、そして仕入れる型数をどのように算出するかについて学べます。ハンドバッグ売場の重要な分類基準は「グレード」「エイジ」「ブランド」「素材」「アイテム」です。素材で分けると、「革」とナイロンなどの「雑材」になります。エイジ別に分類する場合、ここも他の売場と同様に、ハンドバッグのデザインや柄などで1型ずつエイジ別に分けるということではなく、ブランドのコンセプトやターゲットで判断します。商品分類はグレードとエイジを重視したA案、グレードと素材を重視したB案、グレードとエイジと素材を重視したC案の3つを紹介します。実践MDシリーズNo.4 【ハンドバッグのマーチャンダイジング】 目次CHAPTER1 ハンドバッグのMD1.ターゲットの設定2.商品構成とプライスゾーン3.商品分類の大・中・小分類の決定 A案:グレード、エイジ、ブランドを重視 B案:グレード、素材、ブランドを重視 C案:グレード、エイジ、素材を重視4.アイテム(ショルダー、手提げ等)別型数 1)ベターのブランドの型数 2)モデレートの革素材の型数 3)モデレートの雑材の型数 4)アイテム別総型数5.アイテム別プライス別型数 1)グレード別プライスゾーン 2)ブランドごとのプライス別アイテム別型数 3)ブランドごとのプライス別アイテム別素材別型数6.ターゲットと品揃えの整合性 1)グレードの整合性 2)エイジの整合性 3)テイストの整合性7.キャラクター性と売場作りの整合性 1)ブランドの位置づけを決める 2)キャラクターに位置づけられると個性を出せるCHAPTER2 収集データ実例 1.売上データ収集の実例2.お客様要望カード3.その他の収集データ 1)天候のデータ 2)気温と天気で売上を予想する実例 3)仮説と検証の繰り返しが業績を向上させるCHAPTER3 型数算出のイロハ1.売上予算から算出 1)取引条件を考慮しない例 2)委託条件で消化率を考慮した3つの例 3)買取条件でイニシャルオーダーを抑えた例2.什器台数から算出 1)パンスト売場の例 2)和食器売場の例CHAPTER4 バイヤーに不可欠な豊かな感性と科学的な思考とは1.バイヤーには豊かな感性が必要2.バイヤーには科学的な思考も不可欠 1)商品分類の決定は「科学」 2)データに基づいた需要の予測